ゲーテの「詩と真実」は、元々は「真実と詩」だった

随分以前に買ったエッカーマンの「ゲーテとの対話」を時々読んでいます。小説と違って初めから順番に筋を追いながら読む必要はなく、例えば無造作にパッと開いたところを読むといった、夏目漱石の「草枕」に出てくる画工のように読むこともできます。岩波文庫のものは訳注が充実していて、それだけを読んでも面白い。今回訳注を読んでいて面白いことに気が付きました。なんと「詩と真実」は元々「真実と詩」だったらしい。


1824年の一番初め、1月27日にエッカーマンが書いている箇所に「真実と詩」という言葉があります。注(1)を参照とのことなので読んでみると、

自伝「わが生涯から」の副題『詩と真実』のもとの呼び名。当時の新聞に同名のものがあったといわれるが、リーマーによれば、現在のものへの倒置は単に「口調をよくするという理由から」来ている、という。すなわち前のではウンディヒトゥングとなるからである。


とのこと。Wahrheit und Dichtungと、"t"の音と"d"の音が続くのは読みにくいので、Dichtung und Wahrheitになったのだと。

「詩と真実」は、アウグスティヌスやルソーの「告白」と並んで、三大自伝と言われているらしい。機会があれば読んでみます。

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テーマ: 読書 | ジャンル: 小説・文学

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